白月光
白月光

白月光

あなたは本当の自分で生きてますか?

精神の世界に棲息する愛の姿

フランス人形が広いお部屋にたくさん存在していた。壁には所狭しと並んだ様々な表情をした人形が、居場所を確保するかのように競り合いぎゅうぎゅう詰めにして座っている。
窓は封鎖され、全てがフランス人形のために作られた部屋。

壁にズラリと並ぶ無数の人形たちの視線は、部屋の中心に在る「人間の等身大ほどのフランス人形」を見据えていた。不思議なことに等身大の人形と、壁に並ぶ人形は、全てが同じ顔をしていた。

いつものタイミングで、部屋の主が鉄の大きな扉から入ってきた。鉄特有のきしみをそこら中に響かせながら、期待と興奮が入り混じる思いを殺気により歪ませて、異様な気配と共に部屋の中心へと進んできた。


等身大の人形を抱きすくめ、男は呟いた。

「キミは、ずっとぼくのものだよ」

長い月日を掛けて男に愛された人形は、意志を持っていた。そして多少の言葉と、多少の仕草の表現ができた。人形は男の抱擁に抱擁で答えた。そして、男から最初に教わった言葉を発した。

「アイシテル」

男はその言葉を聞き、更に腕に力を込め抱きすくめた。人形は頬に熱を感じ、自分の頬が紅く染まったような気がした。

人形は生きた女の身代わりだった。
人形は人形の部屋で魔術を施されていた。

愛は決して美しいものばかりではない。酔いしれる愛の空間は酸素が薄く緊迫した何かが息づいている。
脈打つような緊迫は大魔王という名の幻想により、シナリオ通りに愛が運ばれて逝く。

完璧で強靭な部屋の作りは、男が人形のために手塩にかけ、丁寧に丹念に作られた城だ。
完璧な結界は隙が在り、すぐさま崩壊する。

脈を打つ大魔王が完璧で強靭な部屋を破壊するのはいつだろう。

己が掛けた己への呪縛により悶絶し、悶絶は歪みと成り、やがて悶絶が意識に昇る頃には都合良く変換されてしまうのだろう。

我が精神から命を分け与えた大魔王が、哀れな男の首に手を掛けるのはいつのことだろう……。


我が魔物に己が食われるその様は、誰しもが所持する人間の感情なだけに――、
人は儚く、そして、儚さを取り込んだ者の愛は、より美しい。

拍手[0回]

王と村人の国

ひとつの国がここに在った。その国には村人の他に、やり手のスペシャリストである王へ忠実な指揮官と、王がいた。
規律を守らない村人を王は厳しく対処した。村は乱れ、貧困のために殺人を犯す者さえあった。しかし、指揮官は、何もしなかった。なぜなら、王から指令が出るまでただただ沈黙を貫いたのだ。

幾ら統一しても、村人は殺人や窃盗をやめず、次第に酷くなるばかり…。そこで、王は規則を守れた者に褒美を授けた。名誉という形を評してみたのだ。
しかし、褒美の価値も分からぬ村人は、意味も無く「自由」が欲しいとのたまったのだ。
そこで国の使いでひとりの男が村人達から詳しく話を聞くこととなった。だけれども、その「自由の矛先」は、誰もが曖昧でピントがぼやけていたのだ。仕方なく、王の使いは城に戻り、事実を王に伝えた。
王は、王という地位を維持したままで、村人をどう統一させれば良いのかを思案した。

ある時、沈黙を頑なに守ってきたやり手のスペシャリストである指揮官が王に言った。

「城を出て、村人として暮らしましょう」

王は、怒りをあらわにし、怒り任せにその場で指揮官を即刻死刑にした。

王を支えるスペシャリストの存在が消え、王は孤独と国の財政の管理と王の任務という気負いを背負った。
気負いは、年々重みを増し、王の精神へと食い込んでいった。
そして、村人たちは王を尊敬する人間など誰一人存在せず、王への侮蔑さえ感じていたのだ。

王は、1番認めたくない侮蔑を感じた。感じる他に術が無いほど国は荒れていたのだ。王の心の中で葛藤が激しく在った。
王を慕えない愚かな村人たちよ…。と、村人への哀れみと下衆を見下す感情が溢れた自分と、何もかもを捨て王の座から逃げ出したいという自分の感情が、葛藤という名の乱戦を精神内で起こしたのだ。

心身共に疲れ果てていた王の精神は、何もかもが意味の無いものに感じ、逃げることを選んだ。そして、目的を見失った王は乞食へと堕落していった。

ある日、夢の中に神が現れた。

「お前がしたいことと出来ることは違うのだ」
「初めから何のために統一しなくてはいけないのかを明確にしていないから目的がずれるのだ」

神は、そう王へと言い残し夢から消えていった。


私は思うのだ、人間の心とは、ひとつの国なのかもしれない。そして、その国には王という気負いを充分に背負った存在を置くことで、本当の自分を巨大化し、ありのままの現実を極端に小さくしてみたり巨大な何かにしてみたりと、そんなことを無意識にしてしまっているのではないだろうか。
国があるなら、王が必要かもしれない。だとしても、自己を統一させるということは王が必要以上の鎧を身に纏う結果となる。ならば、王である自分は、村に棲息し自己の生き方を極めるべきなのだ。所詮、どのような素晴らしい人間がいても、全ての人間の心を統一させることは不可能なのだ。だからこそ、王は村人として村に住み、職人として生きて行けばいい。
その王の存在を助けるのが、努力を重ね精神の智を蓄えた指揮官という名の思考なのだと思う。

気負いは破滅を呼び、また、地位への執着は、現実を歪ませ幻想を見せる魔の境界なのかもしれない…。

拍手[0回]

精神が存在する「∞の世界」と「拘束の無い精神の自由」

人は考える生き物だよね。考えていないように見える人が居ても、生きている限り、感情と感情を処理する脳が稼働しているもの。
なぜ人間は形というシルエットに拘るのだろうか…。ありのままを受け入れることが大抵が困難だったりする。

例えば宗教なんかでもそう、我らの神に誠心誠意を込め祈りを捧げ、悪い気持ちや欲を持たずに暮らしていれば神があなたを救ってくれます。と、いったことが本当だとしたら、或いは、自分なりに信じることが出来たとしてたら、入信することでしょう。

また、好きな人がいて、どこの占い師に見てもらっても、彼はあなたを嫌いですよ。と、いわれ続け、たまたまあたった占い師に、彼はあなたを大好きよ。と、いわれたら、その占い師を信じることでしょう。

或いは、スピリチュアルのヒーラーに、あなたは神に選ばれた人間よ。と、いわれたら、喜びに満ち溢れてしまうかもしれない。

だけれどもね、今、あげた例の全ては「形があるように見えて、言葉としての区切り」でしかないのです。それだとしても、仮に宗教の教えがどうであれ、こうすることで極楽へ逝けると思える自分が居るから信者でいれるというのなら、それはそれで充分な理由だと思えるし、その意志は大切なこと。

また、占い師が「彼はあなたを大好きよ」といった言葉が大嘘であり、単に、一時しのぎであれ慰みとして言って欲しい存在が在ることが重要ならば、その占い師の存在は、その人にとって重要。

或いは、ヒーラーに神だと言われ、自分の存在価値を見出すことが出来、自分自身が気力が満ちた中に居ることを願うのであれば、嘘だとしても、自分とっては意味のある言葉になる。

そういった、其々の願う意識の空間に引き寄せられ棲息するのが人間の意識。そういった空間を私は否定はしない。生きる上で必要ならば、それが、その人にとっての(少なくとも、その瞬間、または、一定時間、或いは永続的に)本当の道なのだと思う。

人間は環境や社会という拘束は外せない。地位や名誉による悲しい拘束もある。

だけれども、人間が抱く精神世界は、無限大なのだと、そして、その精神の位置は自由なのだと、そう思います。
 

拍手[0回]

渡り鳥と帰る場所

d68b4de7.jpgどこに向かい
どこへ行くのか

戻る場所があり
戻る場所でもなく

本能に従い移動する



鳥は鳥だから美しく
ツバメはツバメだから美しい

戻る場所があるということは 隷属でもある
捕らえ方の問題だが 無条件の拘束なのかもれない
支配は隷属を生み続け依存心を刺激する
依存に苦しむこともあれば 依存することに陶酔する者もいる
孤独を覆い隠す支配と 孤独を覆い隠す依存は 渡り鳥のようだ

戻る場所があり
戻る場所でもなく
固定した安堵は 孤独への恐怖とリンクし
故に 不安定なバランスを望むのだろう

鳥が鳥でいるから美しく
ツバメはツバメだから美しい

行動により制御された感情は 渡り鳥のように 永住の地を無くす
孤独と言う名の恐怖を気負う者は 渡り鳥のように 戻る場所でもなくなる

不安定の安定を渇望するさまは 人間の構造の証しなのであろうか

腹の底から渇望された殺気立った気持ちは 其々が 渡り鳥なのかもしれない

拍手[0回]

「依存」と「欲望」の愛欲の光合成

的を射抜くように狙いを定め、確実に捕獲しようと物陰から見据えるけものの視線。
天敵と獲物は混じり合うことは無く、互いが独自の世界に陶酔する。
其々が気負う世界は単独であり、孤立を示す。

何故、それらが混じり合うのか…。
何故、闇と光が異様な雑じりあいをし、混じり合わない雑じりを示すのか…。

唯一無二であり、支配と隷属、肉食と草食――、
雑じりが無いから、混じり合う。

其々の頂点を辿れば、互いが、遥か彼方に位置するもの。
ひとつの球根から這い出た根底の裏表には、そこで生き抜く物たちが出会うべくして出会う。

大いなるひとつに取り込まれていく、唯一無二の世界。

故にふたつはひとつ成り。
ひとつはふたつなり。

よって、自然の厳しさから生まれ出る一瞬の美に永続は無い。
一瞬の美が延命され、また、その世界を維持し、陶酔された美しい世界を繰り広げるのが大いなる世界がもたらす異世界である。

異世界は時空の狭間を潜り抜け無限の時をこの世で共有するけもの成り。

拍手[0回]

離れてみて感じる気持ち

素直に笑える
素直に文句を言える
時として煩いときもある

だけれども、離れると分かる
そんな存在の奴が私にはいる

いつもいつもひた向きに努力し ただ ただ 必死に生き抜き
振り向くと 大泣きしていたり ばか笑いしていたりする

いつもいつも百面相をしている大切な仲間
何だかんだ言っても 私は奴が好きだ

たまに一方的に怒りをぶつけるのは 私の方
それでも 奴は ごめんねをしてくれる

ばあちゃんになっても仲良くしよう
ずっとずっとこのまま仲良しでいたい

そう思うよ

拍手[0回]

人生の暗転に気がついた時は既に遅し

今、この瞬間の世界、その現状がぼやけて見える。
そして、自己を取り巻く環境が毛細血管のように網羅されている。


自分が心から信頼できる仲間。
自分が生きていくために選択した事柄。

果たして、それらの全ては、本当に真実なのだろうか。

利用され祭りたてられる、者。
生きるための選択は犯罪。もしくは、犯罪すれすれ…。

それらは無垢で穢れの無い何者かに音も無く近付いてくる。
それらは穢れ多き者から選ばれし王。

儚く空虚な結末は今を知らぬ我が身に返る。
儚く乾いた血液は今を見ぬ我が身の代償。
砂漠の砂のように、風に舞う、人間の尊厳は何処にあるのだろうか…。
理由が理由で通らず、法に罰せられ、人間は紙切れのように扱われたりもするものだ。
たかが、紙切れの方が人間よりも価値があると言い張る者もいる。


故に、このくらいなら大丈夫。

人生を終わらすつもりが無いのなら、
取り返しのつかない状況になりたくないのなら、
その甘えが人生の終止符とならぬよう…。

今のこの時を、己の五感を、ただ、ただ、在るがままに感ずること。

拍手[0回]

人間という存在

人は生まれながら、もともと自由だ。

たとえ、どうしようもない親に精神を拘束されたとしても、それでも自由なのだ。

防ぎようの無い人生の天災は、精神を脅かし、落雷と共に燃え盛る。

この時代でなければ、精神を病まずにすんだ者もいる。
この時代でなければ、輝けなかった者もいる。

其々が其々の道を自由に歩いていける。
暗い夜道を選ぶのも、太陽が照りつける大道を選ぶのも、己の意思。

日の当たる大道を大手を振って歩いているのは、飾りの無い百姓。

飾りを纏い、悠々と冷暖房を効かせ鉄の塊で通り過ぎる、貴婦人。

人とは、知識、名誉、地位、金。それらの飾り物に目を奪われ、現実の華やかさで目が眩む。
怪しい輝きは邪悪を呼び、何れ陶酔していく。
どんな銘酒よりも人間の心を酔わすもの――、
欲望。

欲の渦巻く世界に嗚咽し絶望する者もいる。
かつての自分もそうだった。

だが、今と成り感じることは、全ての人間は自由なのだということ。
悩みひとつにしても、好き好んで悩む。
好き好んで苦労をする。
好き好んで邪悪になっていく。
笑いたいから笑うのだ。

ただ、ただ、天により告げられ、見つめた先には自由があった。

誰もが自由なのだと。
見つめた先には精神の自由があるのだと。

拍手[0回]

占い軒龍卑のBlog




CM(コメント)のパスワードについて

パスワードを
あらかじめ入れた状態で投稿しておく事で

コメントを送信完了後でも
パスワードを入れれば
編集ができるシステムになっています。

またパスワードが無くても投稿はできます。

気軽にコメントお願いしまーす(^_^)/

プロフィール

HN:
福島の母 占い軒龍卑(haruka)
年齢:
56
性別:
女性
誕生日:
1969/11/01
職業:
占い師&マクラメ工芸士(講師もします)
趣味:
占い・読書(ほぼ仕事の本)・ガーデニング・その他諸々
軒龍卑の近況:
福島県福島市笹谷在住
現在は福島市笹谷にある、店舗【卯羅那石(うらないし)】にて鑑定をしています。店舗では占いの他にマクラメアクセサリー(ワークショップもあり)・柔道整復師によるリラクゼーション・インド刺繍リボン(業者卸有り)・天然石(業者卸有り)・雑貨などを取り扱っています。

なにげ修行は一生だという考えの持ち主です。
形の無いたったひとつの本当へ意識と脳が融合した状態で辿りつくことを数ある修行の中でも最低のラインと考え実践しています。

それから近年の変化ですが、霊界との関係性に変化があり、有効な知識を蓄え血肉にするため日々鍛錬しています。

私生活では極力霊界の事情を持ち込まないように、仮に持ち込んだ場合は速やか且つ敏速に対応しています。

それから私はかなりの方向音痴です。
なので出張へ行くと数回に1度の割で逆方向へ移動することが…。
しかも霊視中にも方向音痴が炸裂するので、東西南北ではなく時計表示&前後左右で方角を説明します。

記事一覧

軒龍卑より

占い軒龍卑の最新情報




ハルカのぼやき






you tube

Healing Graphic arts

by: 軒龍卑













最新TB

ブログ内の記事検索



kaiseki‐test

アクセス解析

リンク集

リンク希望の方はURLを明記して、メールフォームからどうぞ。(リンクフリーではありません)

((([\/]  軒龍卑にメールをする

(1)印の部分は必須です。未記入だとメールが私宛に届きません。(2)記号や( )、特殊文字等を入れると文字化けしてしまうので、ご注意を。

最新CM

コメントを残していきなさい(笑)って冗談です。気軽にどうぞ。



[04/18 うに]
[11/15 うに]
[12/26 うに]
[10/19 うに]
[02/01 うに]
[01/24 うに]
[11/10 うに]
[09/27 アイカネ]



※当たり前のことですが、悪戯を目的とした書き込みや荒し行為は禁止です。