すごいんだかすごくないんだか…

マッサージ業を営んでいる人の中には、気を発して、更なる効果をあげる人が居ます。

以前、他県で、(ホテルの部屋で)マッサージを受けたときのこと。
何処から見ても胡散臭いおじちゃんが来ました。

ああ、すいません。やっぱり、いいです

など、顔を見てから言えるはずもなく。
仕方ないなと諦め腹を括りました。

そしたらね。
胡散臭いおじちゃんがさ

いきなり

履いてきたズボンを下ろし
仕事着に目の前で着替える始末……

ああ、やっぱ、まじで帰ってよ

そう思ったけど、口に出すのもおっかないから言わなかった。いや、いえなかった。

でね、

マッサージが始って、数分後に思ったのは

おじちゃんは、セクハラ系ですか…？

でした…ORZ

でもですね、
次の瞬間、アレ？って思ったのよ。

だってね
気が針みたいにストンって、入ってくるんだもの。

しかもさ、

更に驚いたのが……

体の前側

体の後ろ側

内臓

それらを経絡(気の流れる道です)を通して、
細かく入れてくる。
そう。技が技化している上に、パターンが無数にある。

しかも…
ただ、触れているだけ、触っているだけに近いのに。


……おじちゃんって、変な人じゃないんだ。すごい人なんだ

と、最初の印象を撤回しましたよ。

でさ、マッサージが終わって、
おじちゃんが帰る時に、言ったの。

気を扱うんですねって。

ちなみに、前側と後ろ側、内臓まで、すごいですね。って、おじちゃんに言いました。

おじちゃんは、そんなことがわかるのかと、逆に驚いていたけど。

なんていうのかな…
気を操り、マッサージする人って、
ほわーん。っていう体液みたいな流し方をするのが多いんですよ。

でもね

そのおじちゃんは、まさに、針。若しくは、電気針
そんな、温度調節付きの気を扱ってましたね。

治療中に、私がなんとなく思っていたのは
このおじちゃんは、きっと、打撲や骨折、そういう生々しい症状の治療をするための気孔を学んだ人なんじゃないのかなって感じました。
なんせ、
気を通す時のスピードが違うんですよね。
一瞬で目的の場所まで到達する。そんな、気、なんですよ。


……ほいで
おじちゃんが帰った後、興奮冷めやらぬ私

頭の中で、ごちゃごちゃと、おじちゃんの技の原理と効果を分析してみたんです。
軽く分析が終わると、自分も、無性に実践してみたくなったんですね。これが。

実践したい誘惑で、私の脳は埋め尽くされ…
おじちゃんの技はすごいと感動しつつ
真似してみたんですよ、針のアノ気を。


……どれどれ

と、足を手で触りつつ
あんな感じだよねと、思い出し


わくわくして


どきどきしながら


やってみた





やってみた結果……






一度でできてしまった。





呆気なかったですね。

興奮して
感動した
その時間を返して。

誰にともなく
そう思いましたよ。
なぜか虚しかったし……。

• 世の中の出来事
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• 2009/10/19 Mon.