先日、とあること(人物A)がきっかけになり、私の身近な人物であるBと「時代の波」の話になった。
まず、ある出来事に直面した私は、それまでの自分自身の価値観から、目の前で起こっている出来事を遂行しているAに対し「正すまでではないけれど、同意はできない。私がAの立場なら実行しない」と感じた瞬間がありました。
けれども、その出来事に対し自分が感じた感覚は果たして正しいのだろうか。と、いつも実践している自分への問い掛けのつもりで向き合った。そして、その時に一筋の予測をたてた自分がいた。
それは、人物Aが実践したこととは、私が正しいとかまともという観点の話しではなくて、もしかしたらAの起こした行動自体が「時代の波」にのっとった行動なのではないかと閃いたのだ。
そのことをBに話しをしてみた。
Aがこの前、こんなことをしてて、こんなことがあったの。
それに対しBも私と同意見。それは個人の価値観かもしれないが、だとしても自分ならやらない。と、予測通りの反応が返ってきた。
だよね、そうだよね。と言いつつも先日閃いた時代の波の話しを伝えてみた。
「この出来事ってもしかしたら時代の波なのかな?」
そんな風な言い方をBにしたのだ。
流石に、ここから先のBの反応に対する予測は想像していなかったのだけど…
それって個人の価値観じゃないのかな。
その出来事を△と感じるか□と感じるかの違いじゃないの。
と、Bは話し始めた。
出来事に直面した私は始めに「正すまでではないけれど、同意はできない。私がその人物の立場なら実行しない」と思ったと前文で書いたよね。でも、その直後に正しいとかまともという観点の話しではなく…と、文を続けている。つまり、Bが2度目に答えたその話しは「時代の波」の話しではなくて、「価値観」をテーマに答えてきたことになる。第一、時代の波というからには「正しいものばかりではない」わけでしょ。時としてそれまでの常識みたいになっていた事柄を覆す出来事もある。
ということは、正しいとか正しくないとか、または価値観のお話しとは異なるポイントになるよね。
まあ、当然、私がその辺を見逃すはずもなく。
私の問い掛けは何に対しての問い掛けだったかというその部分に起点を当てて、話しをすすめた。
だけど、途中で余りにも話しが噛み合わなくて四苦八苦。互いの話しの論点がずっこけている。
でね、Bが時代の波を理解していないということに初めて気が付いたの。
なるほど。そう思うのと同時に、Bにそのままの言葉を向けた。
始めは時代の波くらいわかるよ。といわんばかりだったB。
そして留めのごとく(理解していないということを)Bが発言してしまったのが…
「時代の波っていうけど、それって、割合が多いとか少ないとかの話でしょ。ってことはさ、やる人も居ればやらない人もいるってことじゃんか」
と…。
だから最初に言ったじゃん…。と言葉を返す私。
だって、時代の波ってものを分析したら確かにBの言うように割合とかやる人とかそんなお話かもしれない。けど、私が始めに聞いたのは、「この出来事ってもしかしたら時代の波なのかな?」なのだ。
ということは、Bが答えている内容は答えではない。もしも何かの答えにBの言っていることが当てはまるとしたら、「時代の波ってどんなもの?」という問いなら当てはまるだろうね。
けど、この場合は違う。質問している方向性が違うのだ。
結局は、Bが時代の波を理解していないから、その説明へ話しの論点が集中した。結果、答えらしきものがもらえた時は私の中で疲れきってしまったのだ(苦笑)
まあ、それはそれでいいんだけど。
だけれどもね、今回は色々考えてしまったよ。直面してしまった出来事にしても、Bが時代の波を理解していなかったことにしてもなんだけど。「時代の波」のどこを見て人間関係を築いていくかというそういった考えは、時として本当のことを知らぬことで人間関係上の埋められない亀裂を生み出すことになる可能性が高いなって。そんな風に感じた。
よくさ、自分の考えが古いという言葉を出す人がいるでしょ。
それはそれで別に良いと思うの。
世の中には様々な観点があるのだし。
けどね、その考えとは別なポイント(または方向性)に存在する「時代の波の本当」をあるていど理解していないと、相手の心を踏みにじるし、更に、言いたくもないことを相手から言わせるように仕向けてしまう結果にもなると感じたの。
それって、(時代の波を理解していない人からしたら)自分を理解してもらえないというツボに入ってしまう。
しかも、理解してもらえないのではなく、時代の波への柔軟な対応が無いから「自分が理解していない」だけなんだよね。それだとしても、脳内で自覚している事柄は「自分を理解してもらえない」という事実として変換されている。
そのツボに入ってしまうと、小競り合いのようになってしまったその相手が「自分に嫌がらせか意地悪をしているようにしか見えない」わけ。
それでも、そうなったとしても、それ以上この関係を円滑に進めなくてはいけないという課題が相手側(波を理解している方)にあったとしたら、その相手は本当のことを嫌でもいうしかないわけでしょ。
要は相手の立場からしたらさ、自覚が無いのだから当然ハッキリと欠点を言うしかなくなるよね。
なんというか…最悪の結末とでも言うべきか……。
まあ、何にせよ、時代の波を理解できずに孤立するヤツにはなりたくないと心に誓った出来事でした。
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