あなたは本当の自分で生きてますか?
たまに気持ちを切り替える時に読んでいる書籍がある。
例えば、なにかひとつの事柄が頭から離れないような時。そんな時に、現実とは異なる「現実の世界」に浸りたくなることがある。
そういう私のはけ口を用意してくれるのが粱石日(ヤン・ソギル)なのだ。
この作者は闇の子どもたちを書いた人。
今、読んでいる(とはいっても、少しずつなんで私的には結構な期間を読んでいますが)のが、「異邦人の夜 下(幻冬舎文庫)」。上下2巻で出版されている。
今は考えても仕方ないことや、意味の無い考え、或いは、中心じゃないことばかりが浮かんでくるような時。そういった、ろくでもない思考が泡のように浮かんできて、私を翻弄させる。
で、すかさず、「異邦人の…」を手に取り、5分とか10分とかの短時間だけの読書をしたりする。僅か数行で、すっと入り込める何かがこの作者にはある。感謝。感謝。
ま、だとしても、「異邦人の…」は、そんな時しか読まないかもしれない。
他には、そんな時にしか読まない漫画もある。けれども、漫画はもともと好きなので、読みすぎて、全巻を読みきるまで熊のように動かない私が居たりもする…。
「漫画を読み出すと止まらないよな。…おまえの考えはよく知っている。だから“異邦人の…”にしておきなさいっ( ̄_ ̄||) 」と――、
心の中で、鬼のような私に威嚇され、
はい。そうします……( ;-_-)ちっ
と、私(笑)
ほいで、出来るだけ小説を読むようにしているよ。
無意識の世界という表現をすると、文章が硬くなる気がする。うん、今から書こうと考えていることがうまく伝わらなくなる。そんな気がするから、無意識の世界という言葉じゃなく、心の鏡と表現しよう。ま、ちなみに、方向を変えれば脳機能と認知といったお話もできてしまうような、そんな内容。
何はともあれ、読んでみてください。
心の鏡、それは心理学の影とかシャドーとかそういった小面倒臭いことを言いたいわけじゃない。
あの人は、俺をばかにする。
あの人は、俺を見下す。
とても冷たい目をしたアイツの目つき。
ずっと、ずっと、子供の頃から耐え抜いた母の目。
どうしたら、あんな仕打ちができるのか。
どんなに好きでいたいと思っても、冷血な母には届かぬ、俺の気持ち。
相手が母じゃなくとも、こんな風に、かなしく切ない思いを経験したことはないだろうか。
冷血な態度に打ちのめされ、自分の心が萎縮していく。大人になり、変わりたいなら自分で変えるしかないと、そう決心して変わろうとする。
だけれども、人間の心は、いとも簡単に決心を鈍らせ、やる気を奪うのだ。
なぜだ。自分が甘いからか…。ならば、その精神が崩れないように強化する必要がある。
そう思い、知識に貪りつく。
けれども、心の芯から欲した知識ではないから、頭の肥やしになり果てた。
つまり、知識は心と連動せず、単独の知識として活かされたのだ。
本当の知とは心と知識が連動するものだと思うのだ。
人は、苦悩する。しかし、その苦悩とは何者なのだろう。
我が心が生み出すものではないのだろうか…。
仮に母が冷血だったとしても、例えようの無い仕打ちをしたとしても、それは自分の心がそう思い込んだだけではないのだろうか。いいや、そんなことはない。そう思ったとしても、完璧に見解は正しいのだと言えるのだろうか。
こういう状態を「思い込み」。うん。そうとも言う。
でもね、自分の心の姿を母に映しているだけとか? そんなことは無いかな。
心で育てた、心の歪んだ自分が、世の中を歪めて見ていない……?
自分が小学校だった頃。その当時に戻れたとする。で、戻ったとして、今の自分を見る。
がっかりさせんなよ……。
って、子供の時の自分が、今の自分を見て、かなしむかもしれない。
そして、子供の自分は、こうも言うかもしれない。今の俺は、できるか、できないか、なんて考えちゃいない。ただ、できないから頑張ってサッカーのドリブルをやっているんだ。それなのに、今のお前はなんだ。こんなに一生懸命にやってきた俺を見捨てるのか。
と、言うかもしれない……。
心を何かに囚われる。囚われすぎると他が何も見えなくなる。小さなものまで、巨大な壁として捉えているのかもしれない。それらは、我が心が生み出す意識。この意識とは、自分の思い込みだったりもする。
故に、この自分は、鏡の世界に住み着いてしまう。意識の世界は現実と混合し、自分の視野の終りには鏡で仕切りを作る。
醜くなった心は自分なのに、アイツが醜いと、鏡を眺めながら言う。
それらの感覚は虚像。作られたイメージだったりもする。
だからこそ、大人になった自分が、ガキのころの自分をかなしませちゃいけないのかもしれない。
人間が人間として生きていくことは難しいものだと思う。
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