雄大な自然と溶け合う小さな瞳の巨人

子供の頃は空を見上げると今よりもずっと大きかった。
子供の頃はお父さんの背中がとても広くて大きく見えた。
下を見ると地面はとても身近で、そしてとても雄大で――。


膨大なキャパシティーを持っているのは小さな瞳であることが多い。
醜い姿、惨めな姿、みすぼらしい心、様々な心模様の真実を捉えているから膨大なのだろう。


故に見下ろすことばかりの人生とは味気の無いもの……。

見上げることもせずに　ありがとう――、という者は真の感謝を知らぬ者。


それならば、下から見上げてみよう。
綺麗なものを見て綺麗といえないのは、見下しているから、見下げているから。


うつむいているのと見下しているのは同じのように思えるよ。


ちょっとだけ勇気を出して、顔をあげて、大空を見上げよう。
ちょっとだけ勇気を出して、夢を見よう。

どうでもいいと思っていたこと、
無機質にやり過ごしていたこと、
忘れかけていたこと、


そんな風に自分を見捨てずに。
そんな風に自分を嫌わずに。



自己満足でいいから　大空を小さな瞳で見上げよう――。
自己満足でいいから　大空のように大きな夢をみよう。

• 自作画像(Digital Art)
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• 2008/08/17 Sun.