今日(正確には昨日だね)は新聞も見ていない。だから、さっき、ネットでニュース記事を読んでいたの。
自分のブログに「死ね」と書かれた女子高生(北九州)が自殺したらしい――。なんとも痛ましいことだとつくづく思うよ。
ネットって姿が見えない。声も聞こえない。
だから、電話よりも傲慢になりやすいのかもしれないね。
仮に電話だとしても、普段、言えないことを言える人間は割りと多い。そして、それがメールだったりすると、更に言えたりする。
そのルートを、誰かを傷つけることに向けてしまった場合、エスカレートすることがある。
メアドなんて、アドレスを変えてしまえば誰だか分からない。別のメアドを作ろうと思えば携帯だろうがPCだろうが、とても簡単なこと。
そういう部分を利用すれば、どんな追い詰め方でもできてしまうよね。ただ、事件になれば、自分の個人情報を割り出される。それでも、今のいじめは、そうなったら「いじめたつもりはなかったんですぅ~」そう言ってしまえば有耶無耶になるのを見通してから、実行に移す。まさに計画的で悪質極まりないよね。
証拠だけは残らないように知恵を絞る。お前はバカか。と、言いたくなるような理由だったとしても、
「はい。ばかです」
で、済んでしまう。
「そんなこと位、考えられなかったのか~?」
「はい。考えられませんでした」
そういう部分まで読んでいるから癖が悪い。本当にたち悪い。
ついでだから、ちょっと脱線ね。
仮にね、いじめを受けている子へデリカシーの無い人間が話を聞くとするよね。で、話を聞いた結果、
「なんだ、そんなこと。お前の気にしすぎだろ」
と、なる。そして、これが親だったりした場合で、最悪のケースが、
「やられたらやり返しなさい」
「ハッキリ言いたいことを言えばいいのよ」
と、やってしまうと、子供は唯一の居場所を無くす。
いじめられないようにという、常に緊迫した学校生活を送っているのが今の子供達。それは小学校2年生位から、各自、確立してくる自覚。
今の子って、楽しく笑ったフリをしていないと、
「空気が読めない」
と言われる(いわゆるKYだね)から、笑うんだよ。悲しくも、そんな風にして生きている。
いいや――、うちの子に限って……。とかじゃなく、ただ、そういう社会で子供達は生きているんだよという事実を言ったまで。
「学校に行きたくない」
そう子供が言ったときは、徹底的に話を聞かないとね。問い詰めるんじゃなく、話を聞いてあげると良いよ。
今のいじめは徹底している。慈悲も何も無い。無情と残虐しか無い。奪える気力は全て奪ってしまう。そして、いつしか、その対象にあった子は――、
自分は駄目な奴。
自分は意味の無い存在。
などなど、どんどんマイナスに傾いてしまう。殆どの子がこのあたりで、
「どうせ」
というのが口癖になるね。
ひとりぼっちになってしまい“学年”で孤立する。それでも容赦しない。噂をばら撒き、全校生に広げる。だから知らないやつからひそひそ言われる。
そこまでいくと、登校時間をずらす。みんなと会わない時間を選んで登校したりするんだよ。例えば異常に早く行くか遅刻するかのどちらかとかね。
大抵、いじめにあっている場合は、今書いたことが当てはまる。機会があればその他のことも色々書いていこうと思っている。
(脱線は、ここまでね)
この自殺した子の高校。当然、警察の調べが入るよね。ま、自殺に限らず、生徒が事件や事故に関わってしまい、警察が動けば、どこの学校でも対応しなきゃいけない。当然だよね。
けどね、言い訳の法則は、したたかないじめをする(ま、モラハラだけどね)生徒も高校側も同類。したたかに学校側もかわすんだよ。つまりは証拠がないです。生徒側からそんな事実は挙がっていません。で、こんなことやあんなことをして調べましたが無理でした。終いには――、事情を聞いている生徒の精神面も考慮しまして……云々。
と、マニュアル通りに逃げる。逃げる。
全ての学校がそうだとは言わないけどさ……。
学校という組織は、ただそれだけでも強い存在。そこに捜査員が入る。刑事が入る。
どんなに校長が一生懸命になったとしても、一生懸命なのと、事実を拾うこととは違ってくる。
警察の組織とは、口で言い負かせるほど甘くはないよ。
けれど、学校という組織となると、やっぱり違う。
「生徒の立場」
「生徒の精神状態」
これってさ、とてつもない言葉の武器だよ。
的を全く絞りきれないことが、曖昧という武器をつくる。武器は攻めにも守りにも使える。ある意味、最強かもしれないね。しかし、それらを汚いとも言う。
故に、人権という正義を隠れみのにした悪でもある。
或いは正義もあるかな――。
それでも大抵は正義を通すことで悪を増殖させてしまう。結果的には、そうなるのだと思うよ。
ま――、ある一定の側面から見た場合の話ということで。
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