バカボンさんのコメントに、「100万回生きたねこ」の話が書いてあった。
私は読んだことがなくて、図書館で借りてこよう。そう思い、本日図書館で借りてきました。
この本は児童書で絵本なんです。知っている方も多いかもしれないですね。
何度も何度も生まれ変わり、100万人もの飼い主の愛の抱擁をすり抜け、ひょうひょうと生きてきた猫(雄猫)。猫は、死ぬことなんて、何とも思っていなかった。
けれども、しろねこ(雌猫)との出会いが、転生への終止符となった。愛の全てを捧げる相手(しろねこ)との出会いが猫の魂を満足させた。だから、2度と猫が生まれ変わることは無くなった。
という、そんな内容の本です。
私は、なんとなく飼い主に愛情を持てない、猫の感覚が掴めました。飼い主からすれば酷い話かもしれないですけど。
しろねこに出会うまでの猫は、生かされていたけど、生きちゃいなかったのかもしれない。魂が嬉しいと感じなかった。それは、しろねこと出会うためだったのか、若しくは、感じることを諦めていたからなのか、何れにしても本当のことは主人公の猫にしか分からない。
「そばに いても いいかい。」
そう、しろねこへ言った猫の言葉が男(雄)だな。と、感じました。その言葉には凝縮された100万個以上の想いがあるのかな。もしも、あったとしたら、その100万個の想いはひと塊の本当の愛なんだろうな。なんて、思いましたよ。
そんな風に言える男の人には強く惹かれますね。それに、腹の底からカッコイイと思う。
この猫が言った言葉は、確かに男の思いだわ。と、しみじみ感じました。また、しろねこのつれない態度があるからこそ、猫が言った言葉の重みを感じたし。
なんというか、猫は、しろねこに居て欲しいんですよね。
……う~ん。私、うまく言えていないかもですね…(苦笑)
それに、男って、女と違って、やっぱり強いですよ。その強さを自然に出させるのが女の真心なのかなと思う。まぁ、所詮、女は女だということだよ。うん。
ましてや、そう言われる女で在り続けたいものだな。
…ふと、素直な思いに駆られました。
この本から、素直な魂の光を見せてもらった気がします。
とても良い本でした。
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